推しバンドのメンバーがアイドルに歌詞提供している曲を聴いてその可愛さに打ちのめされ、「頼むからセルフカバーしてくれ…」と思いながら授業に出てサークルの仕事をし、移動をしようと思ったところでいるはずのない後ろ姿が見えた。でももしかしたら、と思って名前を叫ぶと、思った通り卒業以来会えてなかった先輩たちだった。今日は同窓会みたいな感じで集まっていたらしく、流れで懐かしの大学に乗り込んだらしい。
こういう偶然の出会いをする度に、確率に思いを馳せる。私がサークルの仕事をその時間に終えなかったら、その時間に立ち上がって友達に別れを告げなかったら、先輩たちがその時間の電車に乗らなかったら、大学に向かう前にどこかに寄っていたら、私がイヤホンをつけていて先輩たちの声を聞けなかったら、私たちは再会できなかった。でも、そうじゃなかったから、色んな積み重ねで、また会えた。
楽しいことばっかじゃないけど、こういう時のために、これからも積み重ねていきたいと思う。